野球で肘の剥離骨折とは、投球過多や無理な投球フォームによって起こる投球障害です。

少年野球の場合は、特に無理な投球フォームで起こることが多い。 無理な投球フォームとは、体が先に開いてしまって投げたり、 肩や肘の使い方がスムーズに動作しない投球フォームで投げたりすることである。

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剥離骨折の治療法としては、スポーツ障害専門の整形外科で受診し、 投球禁止してレントゲンで経過観察をしながら様子を見ていく。

骨折とはいってもギブスなどは通常は使用しない。

初期症状で肘の内側に痛みが出て投球困難になる。

剥離骨折した周りの筋肉が炎症を起こして、何もしなくても痛みがあるときは アイシングや湿布をすることが望ましい。

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通常、投球禁止で自然治癒するが、稀に投げなくても症状が進行していく場合もある。 その場合は、手術が必要になる。
症状にもよるが、手術した場合はリハリビは必須であり手術しない場合よりも 完治するまでに時間がかかる。

自然治癒の場合は、全治するには症状にもよるが3か月から1年ぐらいかかる。
症状が重度の場合は、完治までにリハリビなどが必要でさらに完治までに時間が 必要になることもある。

少しでも剥離骨折を早く治す方法としては、 食事などの栄養面でカルシウムを多くとったりプロテインなどを摂取することが 少しでも早く治る可能性が高くなる。

ただ、投球フォームを改善せずに投球していると再発することも多い。

特に小学生や中学生の子供の場合、必ず投球フォームを改善することが望ましい。
将来野球を続ける場合、再発となることもある。

特に高校の野球部、しかも私学で野球に力を入れている高校の場合、

中学から比べるといきなり練習時間が長くなるので、ケガがちの子供にとっては非常に再発しやすい状況になる。

最後に剥離骨折の予防法ですが、 まず、投球過多にならないように球数制限をする。

投球前後には、十分なアップそしてダウンをする。
投球後には、必ずアイシングをする。

特に投手の場合は、これを怠ると肘や肩に負担がおおきくなりケガしやすい状況に陥る。
もちろん野手でもアップとダウンは非常に重要であることには違いない。

また、筋力をアップさせることもかなり有効と考えられている。

具体的には、インナーマッスルを鍛えることが特に効果的と思われる。
一番簡単な方法としては、ゴムチューブでインナーを鍛える方法です。

投球フォームの改善とともに上記のことをするだけでも かなりの剥離骨折の予防法になる。